コラム 2026年1月19日

面接後のお礼メール完全ガイド:就労移行支援事業所が教える好印象を与える書き方と例文

就職活動における面接は、誰にとっても緊張するものです。無事に面接を終えた後、「これで一安心」と思うかもしれませんが、実はもう一つ、あなたの印象を良くするための大切なステップがあります。それが「お礼メール」です。

私たち就労移行支援事業所では、多くの利用者さんが就職活動に励んでいます。その中で、面接後のお礼メールを送るべきか、送るなら何を書けば良いのか、という相談を頻繁に受けます。結論から言うと、お礼メールは採用の合否を直接左右するものではありませんが、社会人としてのマナーを示し、入社意欲を伝える絶好の機会です。

この記事では、就労移行支援事業所の視点から、面接後に送るお礼メールの重要性、基本的なマナー、そして具体的な例文までを網羅的に解説します。自信を持って心のこもったお礼メールが送れるよう、一緒に学んでいきましょう。

なぜ面接後のお礼メールは重要なのか?

面接後のお礼メールは、単なる儀礼的な挨拶ではありません。採用担当者にポジティブな印象を残し、他の候補者との差別化を図るための戦略的な一手となり得ます。その主な目的と重要性は、以下の3点に集約されます。

  • 感謝の気持ちと誠実さの表明:面接のために時間を割いてくれたことへの感謝を伝えることは、基本的なビジネスマナーです。丁寧な対応は、あなたの誠実な人柄を印象付けます。
  • 入社意欲の再アピール:面接を通じて感じた企業の魅力や、業務内容への理解が深まった点を具体的に伝えることで、「テンプレートではない、心のこもったメール」だと認識されます。これにより、入社意欲がより一層強いものであることを効果的にアピールできます。
  • 記憶に残る存在になる:採用担当者は多くの候補者と面接します。記憶が新しいうちにお礼メールを送ることで、あなたの名前と顔を再度印象付け、ポジティブな記憶として留めてもらう効果が期待できます。

お礼メールは、感謝の気持ちを伝えることが第一の目的です。それに加えて、面接で得た気づきや企業への思いを盛り込むことで、あなたの熱意が伝わるオリジナルなメッセージになります。

お礼メール作成の基本マナー7つのポイント

お礼メールを送る際は、内容だけでなくビジネスマナーを守ることが極めて重要です。マナー違反のメールは、かえってマイナスの印象を与えかねません。以下の7つのポイントを必ず守りましょう。

  1. 送信タイミング:面接当日の就業時間内に送る
    記憶が新しいうちに読んでもらうため、面接を受けた当日中に送るのが鉄則です。もし面接が夕方以降に終わった場合は、翌日の午前中に送りましょう。深夜や早朝の送信は「生活リズムが不規則」といった懸念を抱かせる可能性があるため避けるべきです。
  2. 送信手段:メールが基本
    電話は担当者の業務を中断させてしまうため、避けるのが賢明です。手紙(お礼状)も丁寧ですが、届くまでに時間がかかります。担当者が好きなタイミングで確認できるメールが、最も適切な手段です。
  3. 件名:簡潔で分かりやすく
    採用担当者は日々大量のメールを受け取ります。件名だけで「誰からの」「何の」メールかが一目で分かるようにしましょう。「〇月〇日の面接のお礼(氏名)」のように、用件・面接日・氏名を入れるのが基本です。
  4. 宛名:正式名称で正確に
    会社名、部署名、担当者名は、省略せずに正式名称で記載します。(株)ではなく「株式会社」、部署名や役職も名刺などで確認した通りに正確に書きましょう。担当者名が不明な場合は「採用ご担当者様」とします。
  5. 本文:簡潔に、具体的に
    長文のメールは敬遠されます。感謝の気持ちと入社意欲を中心に、スクロールせずに読める程度の簡潔な文章を心がけましょう。面接で印象に残った話などを具体的に盛り込むと、定型文ではないオリジナリティが出ます。
  6. 署名:連絡先を忘れずに記載
    メールの最後には必ず署名を入れます。氏名、住所、電話番号、メールアドレスを記載するのが一般的です。送信前に情報に誤りがないか確認しましょう。
  7. 使用するメールアドレス:必ず私用のアドレスから送信
    現在在職中の場合でも、会社のメールアドレスを使用するのは厳禁です。公私混同と見なされ、危機管理能力を疑われる原因になります。必ず個人で契約しているGmailやYahoo!メールなどを使用してください。

【例文付き】お礼メールの基本的な構成と書き方

ここでは、お礼メールの基本的な構造を、パーツごとに分解して解説します。各項目のポイントを押さえることで、誰でも簡単に質の高いメールを作成できます。

ノートパソコンでメールを作成する様子
お礼メールは、ビジネスマナーを守り、丁寧かつ迅速に作成することが重要です

件名:〇月〇日 採用面接のお礼(氏名)

株式会社〇〇
人事部 〇〇様

お世話になっております。
本日〇時より、面接をしていただきました(氏名)と申します。

この度はご多忙のなか、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

〇〇様のお話を伺い、貴社の〇〇という事業ビジョンや、〇〇といった具体的な業務内容について深く理解することができました。面接を通じて、貴社で働き、自身の経験を活かして貢献したいという気持ちがより一層強くなりました。

まずは、面接のお礼を申し上げたく、メールにて失礼いたしました。

末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

—————————————————–
氏名(ふりがな)
〒XXX-XXXX
〇〇県〇〇市〇〇区〇〇 X-X-X
電話番号:XXX-XXXX-XXXX
メールアドレス:XXXX@XXXX.com
—————————————————–

1. 件名

採用担当者が一目で内容を把握できるよう、「用件」と「氏名」を必ず入れます。これにより、他の多くのメールに埋もれてしまうのを防ぎます。

例:〇月〇日 採用面接のお礼(鈴木 一郎)

2. 宛名

宛名は「会社名」「部署名」「役職」「氏名」の順で記載します。会社名は(株)などと略さず、「株式会社」と正式名称で書きます。担当者の氏名が分からない場合は「採用ご担当者様」としても問題ありません。

例:
株式会社〇〇
人事部 部長 〇〇 〇〇様

3. 挨拶と自己紹介

本文の冒頭は「お世話になっております。」という挨拶から始め、続けて「いつ、どの面接を受けた、誰なのか」を明確に名乗ります。

例:本日〇時より、貴社の二次面接をしていただきました鈴木一郎と申します。

4. 本文(感謝と入社意欲)

ここがメールの核となる部分です。まず、面接の機会を設けてもらったことへの感謝を述べます。その後、面接で特に印象に残ったことや、それによって入社意欲がどう高まったかを具体的に記述します。テンプレートを丸写ししたような薄い内容ではなく、自分の言葉で表現することが大切です。

ポイント:面接で話した内容(例:「〇〇というプロジェクトのお話」)に触れると、あなたが真剣に話を聞いていたことが伝わり、好印象に繋がります。

5. 結びの言葉

「まずは、面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。」といった言葉で、メールの目的が感謝を伝えることであると示し、最後に企業の発展を祈る言葉で締めくくると丁寧な印象になります。

例:末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

6. 署名

氏名(フルネーム)、住所、電話番号、メールアドレスを記載します。これらの情報が、採用担当者があなたに連絡を取りたいと思った際にすぐに役立ちます。

【状況別】お礼メールの例文集

ここでは、より具体的な状況に応じた例文を紹介します。ご自身の状況に合わせてカスタマイズして活用してください。

基本の例文(すべての面接で利用可能)

一次・二次・最終面接など、どの段階でも使える汎用的な例文です。

件名:〇月〇日 中途採用面接のお礼(氏名)

株式会社〇〇
人事部 〇〇様

お世話になっております。
本日〇時より面接をしていただきました、(氏名)と申します。

この度はお忙しいなか、面接の機会をいただきまして誠にありがとうございました。

〇〇様から伺った貴社の事業内容や今後の展望、そして〇〇職に求められる役割についてのお話は大変興味深く、貴社で働きたいという思いが一層強くなりました。特に、〇〇という点に深く共感いたしました。

まずは面接のお礼を申し上げたく、メールにてご連絡いたしました。
末筆ながら、貴社の益々のご発展とご活躍をお祈り申し上げます。

—————————————————–
氏名(ふりがな)
〒XXX-XXXX 〇〇県〇〇市…
電話番号:XXX-XXXX-XXXX
メールアドレス:XXXX@XXXX.com
—————————————————–

面接での失敗をフォローしたい場合の例文

面接で遅刻してしまったり、緊張でうまく話せなかったりした場合に、謝罪と感謝を伝える例文です。言い訳がましくならないよう、簡潔にまとめるのがポイントです。

件名:〇月〇日 面接のお礼と遅刻のお詫び(氏名)

株式会社〇〇
人事部 〇〇様

お世話になっております。
本日〇時より面接をしていただきました、(氏名)と申します。

本日はお忙しいなか、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
また、貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、交通機関の遅延により面接に遅れてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。今後はこのようなことがないよう、時間に余裕を持った行動を徹底いたします。

面接では、〇〇様のお話を伺い、貴社の〇〇という文化に大変魅力を感じました。遅刻というご迷惑をおかけしたにもかかわらず、真摯にお話を聞いてくださり、心より感謝しております。

取り急ぎ、お礼とお詫びを申し上げたく、メールいたしました。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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氏名(ふりがな)
〒XXX-XXXX 〇〇県〇〇市…
電話番号:XXX-XXXX-XXXX
メールアドレス:XXXX@XXXX.com
—————————————————–

お礼メールに関するよくある質問(FAQ)

Q1. お礼メールは合否に影響しますか?
A1. 直接的な影響はほとんどありません。合否は面接内容でほぼ決まります。しかし、評価が同程度の候補者が複数いる場合、丁寧なお礼メールが最後の後押しになる可能性はゼロではありません。ビジネスマナーと入社意欲を示すための行動と捉えましょう。

 

Q2. 転職エージェント経由の場合、お礼メールは送るべきですか?
A2. 原則として、個人で直接企業に連絡するのは避けましょう。応募者と企業の間のやり取りは、すべてエージェントを介するのがルールです。感謝の気持ちや高まった入社意欲は、担当のキャリアアドバイザーに伝え、そこから企業へ伝えてもらうのが正しい手順です。

 

Q3. 企業から返信が来たら、さらに返信すべきですか?
A3. はい、返信するのが丁寧です。ただし、長文は不要です。「ご多忙のところご返信いただき、誠にありがとうございます。引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。」といった簡潔な内容で十分です。相手のメールに「返信不要」と書かれている場合は、返信しないのがマナーです。

 

Q4. 面接官が複数いた場合、宛名は誰にすればよいですか?
A4. 主にやり取りしている採用担当者の方に送るのが一般的です。もし面接官全員の連絡先が分かる場合は、連名で記載します(例:「人事部 〇〇様、営業部 △△様」)。本文中に「面接をご担当いただいた皆様にも、くれぐれもよろしくお伝えください。」と一言添えると、より丁寧な印象になります。

まとめ:感謝の気持ちを誠実に伝え、次へ繋げよう

面接後のお礼メールは、あなたの感謝の気持ちと入社への熱意を伝えるための、シンプルかつ効果的なツールです。採用の可否を大きく変えるものではありませんが、社会人としての丁寧さや誠実さをアピールする最後のチャンスとなります。

今回ご紹介したポイントと例文を参考に、ぜひあなた自身の言葉で、心のこもったお礼メールを作成してみてください。大切なのは、テンプレートをなぞるだけでなく、面接で感じたことや学んだことを具体的に盛り込むことです。

私たち就労移行支援事業所では、こうした就職活動の一つひとつのステップを丁寧にサポートしています。メールの書き方一つで不安に思うことがあれば、いつでも支援員にご相談ください。自信を持って次のステップに進めるよう、一緒に準備していきましょう。

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