仕事の悩み、一人で抱えていませんか?「自分に合う働き方」を見つける第一歩
「またケアレスミスをしてしまった…」「どうしても会議の内容に集中できない」「職場の雑談が苦痛で仕方ない」。もしあなたがこのような悩みを抱え、仕事に行くのが日に日に辛くなっているとしたら、それは決してあなたの努力や能力が足りないからではないかもしれません。
発達障害、特にADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)の特性は、現代の多くの職場環境において、さまざまな「困りごと」として現れます。注意力のコントロールが難しかったり、コミュニケーションの独特なスタイルがあったり、特定の物事への強いこだわりがあったり。これらの特性は、周囲から「だらしない」「仕事ができない」「空気が読めない」といった誤解を受けやすく、結果として本人は「自分のせいだ」と深く思い悩み、自信を失ってしまうケースが後を絶ちません。転職を繰り返すうちに、「自分にはどんな仕事も向いていないのではないか」という絶望感に苛まれる人も少なくないのです。
しかし、ここで視点を変えてみましょう。その「困りごと」は、本当にあなたの「弱み」なのでしょうか。もしかしたら、それはあなたのユニークな「才能」が、今の環境と合っていないだけかもしれません。
この記事は、発達障害の特性を「弱み」ではなく「強み」として捉え直し、あなた自身が最も輝ける仕事(適職)を見つけるための、具体的で実践的な羅針盤となることを目指しています。私たちは、以下の4つの柱に沿って、あなたが抱える仕事の悩みを根本から解決し、自分らしいキャリアを築くための道筋を網羅的に解き明かしていきます。
- 自己理解:自分の特性を客観的に把握し、「自分の取扱説明書」を作成する。
- 適職探求:特性を「強み」として活かせる仕事の具体例を知る。
- 就労移行支援の活用:一人で悩まず、専門家と共にゴールを目指す最強のパートナーシップを築く。
- 企業との連携:「合理的配慮」という権利を使い、働きやすい環境を自ら創り出す。
この記事を読み終える頃には、あなたの心の中にある漠然とした不安は、「自分にもできるかもしれない」という確かな希望へと変わっているはずです。そして、次の一歩を踏み出すための具体的な知識と勇気を得られることを、私たちは約束します。あなたのキャリアの新しい章は、ここから始まります。
①適職探しの土台作り「自分のトリセツ」を理解する
適職探しという航海に出る前に、まず手に入れるべき最も重要なコンパス、それが「自己理解」です。なぜ自分は特定の仕事で困難を感じるのか、その根本原因を知ることなくして、自分に合った目的地を見つけることはできません。この章では、発達障害の特性が仕事のどのような場面で「困りごと」として現れるのかを解き明かし、それを「強み」へと転換する視点を提供します。
なぜ仕事でつまずくのか?発達障害(ADHD・ASD)の特性と仕事の困りごと
職場で経験する困難は、個人の怠慢や能力不足が原因なのではなく、脳機能の特性と環境との相互作用によって生じます。ADHDとASD、それぞれの代表的な特性と、それが仕事の現場でどのように現れるかを見ていきましょう。
ADHDの特性と具体的な困りごと
ADHDの特性は、主に「不注意」「多動性」「衝動性」の3つに分類されます。これらは独立しているわけではなく、人によってその現れ方は様々です。
- 注意散漫・不注意: 外部からの刺激に気を取られやすく、一つのタスクに集中し続けることが難しい傾向があります。これにより、重要なメールの見落とし、書類作成でのケアレスミス、会議中の指示の聞き逃しなどが頻発することがあります。また、物を置いた場所を忘れたり、必要な道具を紛失したりすることも少なくありません。
- 多動性・衝動性: 長時間じっと座っていることに苦痛を感じたり、貧乏ゆすりなど無意識に体を動かしてしまったりします。会議中に人の話を遮って発言してしまったり、思いついたアイデアをすぐに行動に移そうとして、本来の業務から脱線してしまったりすることもあります。この衝動性は、時に計画性の欠如として現れ、周囲を困惑させる原因にもなり得ます。
- 時間管理の困難: 時間の見積もりが苦手で、タスクの優先順位付けや段取りを組むことに困難を感じます。結果として、締め切り直前になって慌てたり、複数の業務が重なるとパニックに陥り、どこから手をつけていいか分からなくなったりします。これは「先延ばし癖」として現れることも多く、自己嫌悪につながりがちです。
ASDの特性と具体的な困りごと
ASDの特性は、主に「社会性の困難」「コミュニケーションの困難」「限定された興味とこだわり」に集約されます。感覚の過敏さや鈍麻を伴うことも多くあります。
- コミュニケーションの困難: 「あれ、やっといて」「適当にお願い」といった曖昧な指示の意図を汲み取ることが非常に困難です。言葉を文字通りに受け取るため、比喩や皮肉が理解できず、会話が噛み合わないことがあります。職場の何気ない雑談に参加することが苦痛であったり、そもそもその必要性を感じなかったりするため、孤立しているように見られがちです。
- 対人関係の課題: 相手の表情や声のトーンから感情を読み取ることが苦手で、「空気が読めない」と指摘されることがあります。悪気なく事実をストレートに伝えてしまい、相手を傷つけたり怒らせたりすることも。集団行動よりも一人でいることを好み、チームワークが求められる場面でどう振る舞えば良いか分からず、強いストレスを感じます。
- こだわり・感覚過敏: 一度決めた手順やルールを厳密に守ろうとし、急な予定変更ややり方の変更に対して強い抵抗感やパニックを示します。また、特定の物事に対して非常に強い興味を持つ一方で、興味のないことには全く関心を示さないことがあります。職場では、蛍光灯の光が眩しすぎたり、電話の着信音や人の話し声が気になって作業に集中できなかったりする「感覚過敏」の問題も深刻です。
「困りごと」は「環境とのミスマッチ」であるという視点
ここで最も重要なのは、これらの「困りごと」を個人の欠点として片付けないことです。これらの困難は、本人の「特性」と、職場から求められる「役割」や「環境」が一致していない**「ミスマッチ」**によって引き起こされる現象です。
例えば、細かなミスをしやすい不注意特性を持つ人が、一字一句の正確性が求められる校正の仕事に就けば、毎日が苦痛の連続でしょう。しかし、同じ人が次々と新しいアイデアを出すことが求められる企画職に就けば、その「注意の移りやすさ」は「発想の豊かさ」という強みに変わる可能性があります。
つまり、問題はあなた自身にあるのではなく、あなたというユニークな楽器が、その音色に合わないオーケストラで演奏しようとしていることにあるのです。適職探しとは、自分という楽器の音色を深く理解し、その音色が最も美しく響く楽団(職場・職種)を見つけ出す旅なのです。
「弱み」を「強み」に変える!発達障害の特性を活かす視点
前述の「困りごと」は、コインの裏表の関係にあります。視点を変え、環境を整えれば、それは他にない圧倒的な「強み」に転換するポテンシャルを秘めています。自分の特性をポジティブに再定義(リフレーミング)してみましょう。
ADHDの特性が「強み」になる場面
- 発想力・創造性: 注意が次々に移り変わる特性は、常識にとらわれない柔軟でユニークな発想の源泉となります。頭の中で様々なアイデアが絶え間なく生まれるため、企画職、デザイン、広告制作、商品開発といったクリエイティブな業務では、周囲が思いつかない斬新な提案でプロジェクトを牽引する存在になり得ます。
- 行動力・フットワークの軽さ: 衝動性は、見方を変えれば「すぐに行動に移せる力」です。変化が多く、スピード感が求められる営業職(特に新規開拓)やイベント関連の仕事では、その行動力が大きな武器となります。じっとしているのが苦手な特性も、動き回る仕事であれば全く問題になりません。
- 過集中: 興味のある特定の分野に対して、時間を忘れるほど没頭できる「過集中」は、専門性を高める上で絶大な力を発揮します。ITエンジニアやプログラマー、研究開発、職人、ゲームクリエイターといった職種では、この驚異的な集中力が質の高いアウトプットを生み出し、他の追随を許さない専門家としての地位を築くことにつながります。
ASDの特性が「強み」になる場面
- 集中力・探求心: 一つのことに深く集中し、細部までこだわる力は、高い正確性が求められる作業で輝きます。データ入力、プログラミング、法務・経理、校正・校閲といった仕事では、その几帳面さがミスのない高品質な成果物を生み出します。興味のある分野を深く掘り下げる探求心は、研究職や専門職で不可欠な資質です。
- 論理的思考: 感情や場の空気に流されず、ルールやパターンに基づいて物事を考える力は、論理性が重視される分野で強みとなります。システムのバグを発見したり、複雑なデータを分析したり、法律や会計のルールに則って業務を遂行するプログラマーや経理・法務担当者には最適です。
- 誠実さ・几帳面さ: 一度決めたルールや手順を忠実に守る特性は、ルーティンワークの品質を担保する上で非常に価値があります。倉庫での在庫管理、設備の定期点検、図書館の書籍整理など、手順が明確で、毎日同じ作業を正確に繰り返すことが求められる仕事では、その誠実さが信頼につながります。
自己分析の重要性
これらの「強み」を活かすためには、まず自分自身が「何が得意で、何が苦手か」「何が好きで、何が嫌いか」を客観的に理解することが不可欠です。過去の成功体験や失敗体験を振り返り、「どんな状況でうまくいき、どんな状況でつまずいたか」を書き出してみることから始めましょう。福島学院大学大学院教授の星野仁彦氏も指摘するように、自分の関心と特性を理解し、得意なことを生かすことが、適職を見つけるための最も重要な鍵となります。
この自己分析こそが、あなただけの「取扱説明書」の第一稿となるのです。次の第2部では、このトリセツを元に、具体的な仕事の選択肢を探っていきます。
ここまでのキーポイント
- 仕事での困難は個人の能力不足ではなく、発達障害の「特性」と「職場環境」のミスマッチが原因である。
- ADHDの「不注意・多動性」は「発想力・行動力」に、ASDの「こだわり・論理思考」は「正確性・専門性」という強みに転換できる。
- 適職探しの第一歩は、過去の経験を振り返り、自分の得意・不得意を客観的に把握する「自己分析」から始まる。
②【特性別】ADHD・ASDの人に向いてる仕事
自己分析を通じて自分の「トリセツ」の輪郭が見えてきたら、次はいよいよ具体的な仕事の世界に目を向けてみましょう。ここでは、ADHDとASDの特性が「強み」として活かされやすい仕事を、具体的な職種例と共に紹介します。これはあくまで一例であり、あなたの興味・関心と照らし合わせながら、可能性を探るためのヒントとしてご活用ください。
ADHDの特性が活きる仕事一覧
ADHDの特性である「発想力」「行動力」「過集中」は、変化が激しく、創造性が求められる分野や、深い専門知識が必要とされる分野で大きなアドバンテージとなり得ます。
発想力と行動力を活かす仕事
常に新しい刺激を求め、アイデアが次々と湧き出る特性は、ルーティンワークよりも変化に富んだ仕事で輝きます。
- 職種例: 企画・マーケティング、広告プランナー、商品開発、ジャーナリスト、イベントプランナー、営業職(特に新規開拓やルートセールスでないもの)
- 理由: 既存の枠にとらわれないアイデア出しや、それをすぐ形にしようとするフットワークの軽さが、新しい価値を生み出し、直接成果に結びつきます。特に営業職では、レスポンスの速さや行動力が顧客からの信頼を得やすいという事例も報告されています。
「過集中」を武器にする専門・技術職
一度興味を持つと、驚異的な集中力を発揮する「過集中」は、高度な専門スキルを要する仕事で最高のパフォーマンスを発揮します。
- 職種例: ITエンジニア、プログラマー、Webデザイナー、映像編集者、ゲームクリエイター、研究者、職人(伝統工芸など)、CADオペレーター
- 理由: 特定の分野に時間を忘れて没頭できる特性が、複雑なコードの解読、緻密なデザインの作成、新たな技術の開発など、質の高いアウトプットを生み出す原動力となります。専門的な資格を取得することも、この特性を活かす有効な手段です。
- 注意点: 過集中はエネルギーの消耗が激しく、作業後にどっと疲れが出ることがあります。タイマーを使って意識的に休憩を取る、一日のタスク量をあらかじめ決めておくなど、セルフケアが重要です。
変化と刺激に対応できる仕事
単調な作業が苦手で、変化のある環境を好む特性は、毎日が異なる状況に対応する仕事に向いています。
- 職種例: カメラマン、動物の調教師、ツアーコンダクター、美容師、調理師
- 理由: これらの仕事は、対象(人、動物、場所)や状況が常に変化し、臨機応変な対応が求められます。その「予測できなさ」がADHDの脳にとっては良い刺激となり、飽きることなくモチベーションを維持しやすい傾向があります。
ASDの特性が活きる仕事一覧
ASDの特性である「正確性」「集中力」「論理的思考」は、ルールが明確で、一人で黙々と取り組める環境や、専門的な知識を深く掘り下げる分野で卓越した能力を発揮します。
正確性と集中力が求められる仕事
細部へのこだわりと高い集中力は、ミスの許されない精密な作業で絶大な信頼を得られます。
- 職種例: データ入力、経理・財務、法務、プログラマー、システム開発、品質管理・検品、校正・校閲、CADオペレーター
- 理由: ルールや手順が明確であり、一人で黙々と取り組める作業は、ASDの特性と非常に相性が良いです。特に、膨大なデータの中から規則性を見つけ出したり、プログラムの僅かなエラーを発見したりする能力は、他の人には真似できない強みとなります。几帳面さやコツコツ作業を続ける力が、そのまま品質の高さに直結します。
論理的思考と探求心を活かす仕事
感情に左右されず、事実と論理に基づいて物事を分析・構築する能力は、知的な専門職で高く評価されます。
- 職種例: 研究者、学者、大学教員、図書館司書、アーキビスト(公文書専門官)、システムエンジニア(特に設計)、アナリスト
- 理由: 膨大な情報を体系的に整理・分類したり、複雑な事象の背後にある法則性を探求したり、論理的な整合性に基づいてシステムを設計したりする作業は、ASDの思考スタイルに非常にマッチしています。自分の興味がある分野であれば、その深い探求心が新たな発見や洞察を生み出すことにつながります。
ルールや手順が明確な仕事
「次に何をすべきか」が明確で、予測可能性が高い環境は、安心して能力を発揮するための重要な要素です。
- 職種例: 倉庫での仕分け・在庫管理、設備点検、製造ラインのオペレーター、清掃作業、駅員、郵便物の仕分け
- 理由: これらの仕事は業務内容がマニュアル化されていることが多く、対人コミュニケーションの頻度も比較的少ないため、社会的なストレスを感じにくい環境です。「臨機応変な対応」を求められる場面が少なく、決められた手順を正確にこなすことで評価されるため、自己肯定感を育みやすいと言えます。
仕事選びで絶対に外せない2つのポイント
ここまで特性別の仕事例を挙げてきましたが、最も大切なのは、これらのリストを鵜呑みにするのではなく、自分自身の内なる声に耳を傾けることです。仕事選びで後悔しないために、以下の2つの原則を心に留めておいてください。
1. 「興味・関心」を最優先する
どんなに特性に合っているとされる仕事でも、あなた自身が「楽しい」「もっと知りたい」「面白い」と感じられなければ、長続きさせることは困難です。ADHDの「過集中」も、ASDの「探求心」も、その根底にあるのは「興味・関心」という名のエンジンです。このエンジンがなければ、どんな高性能な車も走り出すことはできません。まずは自分の心が何に惹かれるのかを、先入観なく探求することが、適職への最短ルートです。
2. 「得意」を活かし、「苦手」は避けるか工夫する
多くの人は「苦手なことを克服しなければならない」という強迫観念に駆られがちです。しかし、発達障害のある人の場合、それは多大なエネルギーを消耗し、自己肯定感を削ぐだけの結果に終わりかねません。重要なのは、発想の転換です。
苦手なことを平均レベルに引き上げる努力をするよりも、もともと得意なことをさらに伸ばし、それで組織に貢献する道を探す方が、本人にとっても企業にとってもはるかに生産的です。
コミュニケーションが苦手なら、コミュニケーションが少ない仕事を選ぶ。マルチタスクが苦手なら、シングルタスク中心の仕事を選ぶ。どうしても避けられない苦手な業務については、後述する「合理的配慮」を求め、ツールや周囲の協力を得て乗り越える。この「選択と集中」の戦略が、持続可能なキャリアを築く上で極めて重要になります。
ここまでのキーポイント
- ADHDの人は「発想力・行動力」を活かせる企画・営業職や、「過集中」を武器にできるIT・専門職が向いている傾向がある。
- ASDの人は「正確性・集中力」が求められるデータ入力・経理や、「論理的思考」を活かせる研究・開発職で能力を発揮しやすい。
- 仕事選びで最も重要なのは、特性とのマッチング以上に「自分自身の興味・関心」を軸にすること。
- 苦手なことの克服に固執せず、「得意を伸ばす」戦略と、「苦手を避ける・工夫する」戦略が持続可能なキャリアの鍵となる。
③適職探しの最強パートナー「就労移行支援」徹底活用術
「自分に合う仕事の方向性は見えてきたけれど、一人で就職活動を進めるのは不安…」「スキルも自信もないのに、どうやって企業にアピールすればいいの?」――。そんな悩みを抱えるあなたにとって、最強の味方となるのが「就労移行支援」という制度です。この章では、この制度を最大限に活用し、適職探しを成功に導くための具体的な方法を徹底的に解説します。
就労移行支援とは?一人で悩まないための羅針盤
就労移行支援とは、障害者総合支援法に基づいた福祉サービスの一つです。一般企業への就職を希望する障害や難病のある方々が、就職に必要な知識やスキルの向上、就職活動のサポート、そして就職後の職場定着まで、一貫した支援を専門スタッフから受けられる場所です。
- 対象者: 原則として65歳未満で、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病のある方。一般企業等での就労を希望していることが条件です。障害者手帳がなくても、医師の診断書や意見書があれば利用できる場合があります。
- 利用期間: 原則として最大24ヶ月(2年間)です。自治体の判断により、延長が認められるケースもあります。
- 利用料金: 前年度の世帯所得に応じて自己負担額が定められていますが、厚生労働省のデータによると、約9割の方が自己負担0円で利用しています。所得がある場合でも、月額の上限(例: 9,300円または37,200円)が定められており、安心して利用できる仕組みになっています。
一人で暗闇の中を手探りで進むのではなく、専門知識と経験豊富なナビゲーターと共に、地図とコンパスを手に航海を進める――それが就労移行支援のイメージです。
他の就労支援サービスとの違い
就労支援にはいくつかの種類があり、目的や対象者が異なります。自分に合ったサービスを選ぶために、その違いを明確に理解しておきましょう。
就労継続支援(A型・B型):
これは、現時点で一般企業で働くことが難しい方向けの「福祉的な就労の場」を提供するサービスです。就労移行支援が「一般企業への就職」をゴールとする訓練の場であるのに対し、継続支援はそこで働き続けることが主目的となります。
- A型(雇用型): 事業所と雇用契約を結び、最低賃金以上の給与を得ながら働きます。
- B型(非雇用型): 雇用契約は結ばず、体調に合わせて自分のペースで軽作業などを行い、「工賃」を得ます。
就労定着支援:
これは、就労移行支援などを利用して就職した人が、その職場で長く働き続けられるようにサポートするサービスです。就職後7ヶ月目から最長3年間利用可能で、仕事上の悩みや生活面の課題について、定期的な面談を通じて支援を受けられます。
就労選択支援(2025年10月〜順次施行):
これは、どの就労支援サービス(移行、継続A/B型)が自分に最も合っているかを見極めるための、新しいアセスメント(評価)サービスです。2025年10月以降、就労継続支援B型などを新たに利用する際には、原則としてこのサービスの利用が必須となります。サービスのミスマッチを防ぎ、より適切な支援につなげることを目的としています。
就労移行支援で受けられる具体的なサポート内容
就労移行支援のプログラムは、単にPCスキルを教えるだけではありません。「自己理解」から「職場定着」まで、就職とキャリア形成に必要な全てのステップを段階的にサポートします。そのプロセスは、大きく4つのステップに分けることができます。
STEP1:自己理解を深める(土台作り)
就職活動を始める前に、まずは自分自身を深く知ることからスタートします。これは、今後の全てのステップの基礎となる最も重要な段階です。
- プログラム例:
- 自己理解プログラム: 過去の経験を振り返り、自分の得意・不得意、価値観、ストレスの原因と対処法などを言語化します。
- SST(社会生活技能訓練): ロールプレイングを通じて、「報告・連絡・相談」の仕方、頼み方、断り方など、職場での具体的なコミュニケーションスキルを実践的に学びます。
- ストレスマネジメント/アンガーマネジメント: 自分の感情のパターンを理解し、ストレスや怒りをコントロールする方法を身につけます。
- 目的: 自分の「トリセツ」を完成させ、他者に自分の特性や必要な配慮を的確に伝えられるようになること。また、安定して働くためのセルフケア能力を高めること。
STEP2:働くスキルを身につける(職業訓練)
自己理解で明確になった自分の興味や適性に合わせて、具体的な職業スキルを習得します。
- プログラム例:
- PCスキル: Word、Excel、PowerPointなど、事務職で必須となる基本的な操作から、関数やマクロといった応用スキルまで学びます。
- ビジネスマナー: 挨拶、電話応対、名刺交換、ビジネスメールの書き方など、社会人としての基礎を固めます。
- 専門スキル: 事業所によっては、プログラミング、Webデザイン、CAD、動画編集といった専門的なコースが用意されている場合もあります。
- 模擬就労: データ入力、伝票整理、軽作業(ピッキング、組み立て)などを通じて、実際の職場に近い環境で働く練習をします。集中力や持続力、正確性などを確認できます。
- 目的: 自分の「できること」を増やし、就職活動に臨むための自信と具体的な武器を手に入れること。
STEP3:自分に合う職場を見つける(就職活動支援)
準備が整ったら、いよいよ支援員と二人三脚での就職活動が始まります。一人では難しい企業とのマッチングを、専門家の視点で強力にバックアップします。
- サポート例:
- 職業適性検査・キャリアカウンセリング: 客観的な検査や面談を通じて、自分に合った職種や業界を絞り込みます。
- 求人紹介: 事業所が独自に開拓した、障害に理解のある企業の求人を紹介してもらえます。
- 応募書類の添削: 履歴書や職務経歴書について、自分の強みが効果的に伝わるような書き方を具体的に指導してもらえます。
- 模擬面接: 本番さながらの面接練習を繰り返し行い、フィードバックを受けることで、自信を持って臨めるようになります。
- 企業インターン(職場実習): 応募前に、興味のある企業で数日間〜数週間、実際に働く体験ができます。仕事内容や職場の雰囲気との相性を確認できる、ミスマッチを防ぐための非常に有効な機会です。
- 目的: 自分の特性や希望に合った、長く働き続けられる可能性の高い職場を見つけ、内定を獲得すること。
STEP4:長く働き続ける(職場定着支援)
内定はゴールではなく、新たなスタートです。就職後も、安定して働き続けられるようにサポートが続きます。
- サポート例:
- 定期的な三者面談: 就職後、少なくとも6ヶ月間は、本人、企業の上司・人事担当者、支援員の三者で定期的に面談を行います。
- 環境調整の仲介: 「指示の出し方を変えてほしい」「休憩の取り方を工夫したい」など、本人からは直接言いにくい配慮事項について、支援員が間に入って企業側と調整してくれます。
- 悩み相談: 仕事の進め方、人間関係、体調管理など、就職後に生じる様々な不安や悩みについて、いつでも相談できる体制が整っています。
- 目的: 就職後に直面する課題を早期に発見・解決し、離職を防ぎ、安定した職業生活を軌道に乗せること。この手厚いサポートが、高い定着率の背景にあります。
【後悔しない】自分に合った就労移行支援事業所の選び方7ステップ
全国に3,000箇所以上あると言われる就労移行支援事業所。その中から自分に最適な場所を見つけ出すことは、就職活動の成否を分ける重要なプロセスです。以下の7つのステップに沿って、じっくりと検討を進めましょう。
- 自己分析: まずは原点に立ち返り、「どんな働き方をしたいか(例: 在宅、週3日)」「何を学びたいか(例: Excel、プログラミング)」「どんな悩みを解決したいか(例: 対人不安の軽減)」を紙に書き出します。これが事業所選びの「軸」になります。
- 情報収集: 事業所には様々なタイプがあることを知ります。「大手総合型(全国展開、実績豊富)」「専門特化型(発達障害やIT分野などに特化)」「地域密着型(地元企業に強い)」など、自分の目的に合ったタイプを考えます。
- 条件の絞り込み: 「通いやすさ(距離、交通費)」「プログラム内容」「障害への専門性」そして最も重要な「就職実績」をチェックします。特に、就職者数だけでなく、就職後6ヶ月以上働き続けている人の割合を示す「定着率」は、支援の質を測る重要な指標です。
- 候補をリストアップ: 上記の条件を元に、興味のある事業所を3〜4箇所に絞り込みます。
- 問い合わせ・資料請求: 各事業所の公式サイトや電話でコンタクトを取り、詳しい資料を送ってもらいます。この時の電話対応なども、事業所の雰囲気を知る手がかりになります。
- 見学・相談: 必ず複数の事業所に見学に行き、自分の目で確かめましょう。チェックすべきは「事業所の雰囲気(利用者の表情、清潔感)」「スタッフの対応(親身に話を聞いてくれるか)」「プログラムの様子」です。疑問点は全て質問し、納得できるまで話を聞きましょう。
- 体験利用: ほとんどの事業所では、正式な契約前に数日間の体験利用が可能です。実際にプログラムに参加してみて、「ここの雰囲気なら続けられそうか」「スタッフとの相性は良いか」を最終確認します。複数の事業所を体験し、最も「しっくりくる」場所に決めるのが後悔しないための秘訣です。
就労移行支援の利用開始までの流れ
「利用したい事業所が決まったら、どうすればいいの?」という疑問にお答えします。利用開始までには、お住まいの市区町村との手続きが必要になります。少し複雑に感じるかもしれませんが、事業所のスタッフが丁寧にサポートしてくれるので心配はいりません。
- 市区町村の窓口へ相談・申請: 利用したい事業所が決まったら、お住まいの自治体の障害福祉担当窓口(障害福祉課など)に行き、「就労移行支援を利用したい」と伝えます。
- サービス等利用計画案の作成: 就労移行支援をどのように利用していくかの計画書を作成します。これは、自治体が指定する「相談支援事業所」の相談支援専門員と一緒に作成するのが一般的ですが、自分で作成(セルフプラン)することも可能です。
- 支給決定・受給者証の交付: 申請に基づき、自治体の職員によるヒアリング調査が行われます。その後、サービスの利用が認められると、「障害福祉サービス受給者証」が発行され、自宅に郵送されます。申請から交付までは、自治体によりますが約1ヶ月程度かかるのが一般的です。
- 事業所との契約・利用開始: 発行された受給者証を持って事業所に行き、正式な利用契約を結びます。契約後、支援員があなたに合った「個別支援計画」を作成し、いよいよ訓練がスタートします。
このプロセス全体を通じて、選んだ事業所のスタッフが「次は何をすればいいか」「どんな書類が必要か」などを案内してくれます。一人で抱え込まず、積極的に相談しましょう。
④企業もあなたもハッピーに。「合理的配慮」で働きやすい環境を作る
自分に合った仕事を見つけ、無事に就職できたとしても、それだけでは十分ではありません。あなたの能力を最大限に発揮し、長く安定して働き続けるためには、職場環境をあなたに合わせて「調整」することが不可欠です。そのための強力な法的根拠となるのが「合理的配慮」です。この章では、合理的配慮とは何か、そしてそれをどう活用して働きやすい環境を自ら創り出していくかを解説します。
「合理的配慮」とは?知っておくべき働く人の権利
合理的配慮とは、障害のある人が職場で働く上で直面する「バリア(障壁)」を取り除くために、企業が提供する個別の調整や変更のことです。これは、企業側の「善意」や「思いやり」に期待するものではなく、働く人の「正当な権利」です。
合理的配慮の義務化
2021年に改正された障害者差別解消法が2024年4月1日から施行され、これまで「努力義務」だった民間企業における合理的配慮の提供が「法的義務」となりました。これにより、障害のある本人から配慮の申し出があった場合、企業は「過重な負担」にならない限り、その提供を検討し、実施しなければならなくなりました。もし対応できない場合でも、その理由を本人に説明する責任を負います。
発達障害の特性は外見からは分かりにくいため、自分から「何に困っていて、どうしてほしいのか」を具体的に言葉にして伝えることが、適切な配慮を得るための第一歩となります。
配慮を求めるための3ステップ
では、具体的にどのように配慮を求めればよいのでしょうか。就労移行支援事業所ディーキャリアの記事では、以下の3ステップが推奨されています。これは、就労移行支援のプログラムでも実践される重要なプロセスです。
- STEP 1: 困難の理解
まずは、自分の特性によって仕事のどのような場面で困難を感じるかを客観的に書き出します。「ケアレスミスが多い」「曖昧な指示が理解できない」「周囲の音で集中できない」など、過去の失敗を責めるのではなく、事実として淡々とリストアップします。
- STEP 2: 自己対処の検討
次に、リストアップした困難に対して、自分でできる工夫(セルフケア)がないかを考えます。例えば、「忘れ物が多い」→「持ち物のチェックリストを作る」、「先延ばしにしてしまう」→「タスク管理ツールを使う」などです。
- STEP 3: 企業への依頼
自己対処だけでは解決が難しいことについて、企業にどのような対応をしてもらえれば解決できるのかを「依頼したい配慮事項」として具体的に整理します。「いつ、誰が、どのように」行うのかを明確にすることで、企業側も対応しやすくなります。
図1: 合理的配慮を求めるプロセスは、自己理解から具体的な依頼へと段階的に進めることが重要
【具体例でわかる】職場に伝えたい合理的配慮リスト
「配慮を求めてください」と言われても、具体的に何を頼めばいいのか分からないかもしれません。ここでは、発達障害のある方が実際に職場に依頼している配慮の例を、カテゴリー別に紹介します。これらを参考に、あなた自身の「配慮リスト」を作成してみましょう。
作業・指示に関する配慮
- 依頼: 口頭での指示は聞き漏らしたり忘れたりしやすいため、チャットやメール、タスク管理ツールなどを使って文章で指示を出してもらう。
- 依頼: 「あれ」「適当に」「なるべく早く」といった曖昧な表現を避け、「どのファイルを」「〇月〇日の15時までに」「この手順で」のように、5W1Hを明確にして具体的に伝えてもらう。
- 依頼: マルチタスクが苦手なため、複数の業務を同時に指示するのではなく、一つの作業が終わってから次の指示を出してもらう。また、タスクの優先順位を一緒に確認してもらう。
- 依頼: 作業手順を図や写真付きのマニュアルにしてもらい、いつでも確認できるようにする。
環境に関する配慮
- 依頼: 聴覚過敏があり、周囲の話し声や物音で集中が途切れてしまうため、業務に支障のない範囲でノイズキャンセリングイヤホンや耳栓の使用を許可してもらう。
- 依頼: 視覚的な情報が多いと注意が散漫になるため、人の往来が少ない壁際の席に配置してもらう、またはデスクにパーテーションを設置してもらう。
- 依頼: 整理整頓が苦手なため、物の定位置をラベルで明示してもらう。
コミュニケーションに関する配慮
- 依頼: 雑談が苦手であることを事前にチームに共有してもらい、無理に参加しなくてもよい雰囲気を作ってもらう。
- 依頼: 誰に何を相談すればよいか分からなくなりがちなため、主な指示や相談の窓口となる担当者を一人に決めてもらう(指示系統の一本化)。
- 依頼: ミスをした際に感情的に叱責されるとパニックになり、さらにミスを誘発してしまうため、冷静に事実と改善策を指摘してもらう。
- 依頼: 週に一度、5〜10分程度の短い面談時間を設け、業務の進捗や困っていることについて話す機会を作ってもらう。
勤務条件に関する配慮
- 月に一度の通院のため、定期的に休暇を取得することに配慮してもらう。
- 感覚過敏や疲労蓄積により、満員電車での通勤が心身に大きな負担となるため、体調に応じて時差出勤や在宅勤務を許可してもらう。
- 休憩時間に人目を気にせず休めるよう、空いている会議室や静かなスペースの利用を許可してもらう。
企業側のメリットと先進企業の取り組み
合理的配慮は、単に障害のある社員のためだけのものではありません。実は、企業側にも大きなメリットをもたらし、組織全体の生産性を向上させる可能性を秘めています。
ニューロダイバーシティの視点
近年、欧米の先進企業を中心に「ニューロダイバーシティ(Neurodiversity)」という考え方が注目されています。これは、ADHDやASDといった神経学的な違いを「病気」や「障害」としてではなく、人間の自然な「多様性」の一つとして捉え、認知特性や才能を企業のイノベーションや成長に活かそうとする動きです。発達障害のある人のユニークな視点や能力は、組織に新しい風を吹き込み、画一的な思考から脱却するきっかけとなり得るのです。
「的確に指示を伝達するためには、相手より自分を変えるほうが合理的です。1言ったら10わかる人もいるかもしれませんが、臨機応変な対応が苦手な人には順序立てて説明しないと伝わらない。でも、本来はどんな人にも丁寧に説明するべきなんです。指示が明確で詳細だと人も動きやすくなる。」
— 株式会社ベルエポック 企業インタビューより
このように、発達障害のある社員への配慮をきっかけに、社内の指示系統やコミュニケーション方法が見直され、結果的に全社員にとって働きやすい環境が生まれるという副次的効果も報告されています。
先進企業の取り組み事例
日本国内でも、ニューロダイバーシティの考え方を取り入れ、発達障害のある社員が活躍できる環境を積極的に構築している企業が増えています。
- 株式会社サザビーリーグHR: ADHDの診断を受けた女性が、DTPデザイナーとして専門スキルを発揮。フライヤーなどの紙媒体制作で高い品質を実現し、現在はDTPチームのリーダーとして活躍しています。過集中を活かせる環境と、裁量のある仕事が彼女の能力を最大限に引き出しています。
- 株式会社リクルートオフィスサポート: 地方在住の精神障害者や発達障害者を積極的に採用し、在宅勤務中心の就業環境を構築。社員の8割以上が何らかの障害を持ちながらも、オンラインでのチームビルディングなどを通じて一体感を醸成し、高いパフォーマンスを上げています。
- まいばすけっと株式会社: 障害のある社員のみで3〜8人のチームを構成する「キャラバン隊」という独自の取り組みを導入。標準化されたマニュアルと明確な役割分担により、安心して働ける仕組みを確立しています。
これらの事例は、企業が個人の特性を正しく理解し、適切な環境と役割を提供すれば、発達障害のある人々が単なる「配慮の対象」ではなく、企業にとって「不可欠な戦力」となり得ることを力強く証明しています。
ここまでのキーポイント
- 2024年4月から法的義務化された「合理的配慮」は、働きやすさを求めるための正当な権利である。
- 配慮を求める際は、「困難の理解→自己対処の検討→企業への依頼」という3ステップで具体的に伝えることが重要。
- 指示の文章化、パーテーションの設置、相談窓口の一本化など、具体的な配慮例は多岐にわたる。
- 発達障害のある人材の活躍は、ニューロダイバーシティの観点から企業にとっても大きなメリットがあり、先進的な取り組みが広がっている。
まとめ:勇気を出して、専門家と「未来」の相談を始めよう
ここまで、発達障害のある方が自分らしく輝ける仕事を見つけるための、具体的な道のりを探求してきました。最後に、この記事の最も重要なメッセージを改めてお伝えします。
本記事の要点の再確認
あなたが仕事で抱える困難や生きづらさは、決してあなた一人の責任ではありません。それは、あなたのユニークな「特性」と、画一的な社会の「仕組み」との間に生じたミスマッチに過ぎないのです。
- 自己理解から始めよう: 全ての旅は、現在地を知ることから始まります。あなたの「トリセツ」を理解することが、最適な目的地を見つけるための第一歩です。
- 特性は「強み」になる: あなたの「不注意」は「発想力」に、「こだわり」は「専門性」に変わる可能性を秘めています。弱みを克服するのではなく、強みを活かせる場所を探しましょう。
- 就労移行支援は最強のパートナー: あなたは一人ではありません。自己理解、スキル習得、就職活動、職場定着まで、専門家が伴走してくれる「就労移行支援」という心強い制度があります。全国に9割以上の人が無料で利用しているこのサービスは、あなたのキャリアの羅針盤となります。
- 環境は自ら創り出せる: 「合理的配慮」は、働く人の正当な権利です。企業と対話し、協力することで、あなたが能力を最大限に発揮できる働きやすい環境を自ら創り出すことが可能です。
未来への一歩を踏み出すあなたへ
「普通に働くのがつらい」のは、あなたのせいではありません。あなたに合った働き方と、それを支える仕組みが必ず存在します。この記事を読んで、「少しだけ話を聞いてみたい」「見学だけでもしてみようか」と少しでも感じたなら、それがあなたの人生が好転し始めるサインです。
完璧な準備など必要ありません。不安な気持ちを抱えたままで大丈夫です。大切なのは、「一人で悩む」フェーズから、「専門家と一緒に考える」フェーズへと、小さな一歩を踏み出す勇気です。
就労移行支援事業所の「無料相談・見学」に申し込むことは、何の義務も発生しない、未来への投資です。そこであなたは、あなたの話を親身に聞いてくれる専門家と、同じような悩みを持つ仲間に出会うかもしれません。
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